父は、新潟県十日町市という小さな街で耳鼻科を開業していました。5万人程の人口に総合病院の耳鼻科の他はウチ1軒だけでした。
私が大学2年生の時、父は午前中診療して、昼休みに倒れ夕方には亡くなりました。51歳でした。
父との思い出はあまり多くはありませんが、小学生3年生の時に家の前でのキャッチボールは今でもよく覚えてます。
今回は、私が、心を動かされた、父親をテーマとした映画を2本紹介します。
1919年、アメリカ・ワールドシリーズ、ホワイトソックスの外野手シューレス・ジョーは八百長試合に関わったとして、永久追放となります。実在した人物です。
主人公のレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は、ある日「それを作れば彼が来る」という謎の"声"を聞き、トウモロコシ作りで生計を立てている広大な土地を潰して野球場を造り始めます。
すると、そこに若き日のシューレス・ジョーが現れるという所から物語は始まります。
アンソニー・ホプキンス主演「ファーザー」です。映画の主人公である父親アンソニーを演じますが、まさに同じ歳の同じ名前の役となっています。
W座からの招待状(wowowシネマ)でオンエアーされた詩を紹介します。
あなたから大切な事を学んだ
わたしは今
あなたにつまらない事を教えている。
あなたが何かを一つ忘れるたびに、私の記憶がひとつ蘇る。
風にそよぐ青葉の眩しさが、これほどまでに悲しいなんて。
あなたの前でうつろいゆく季節がわたしには憎たらしい。
小山 薫堂
この詩の様な、年老いた父親像は、私にはありません。
でも、『ファーザー』を観て、もし父が生きていたら、こんな風に思うだろうな〜と思います。
2022年4月 院長 金子