今年のGWは、スティーヴン・キング原作、マイク・フラナガン監督による最新作映画『The Life of Chuck』(邦題:『サンキュー、チャック』)を観てきました!!
スティーヴン・キングは私の大好きな作家の一人です。アメリカを代表するスリラー・ホラー作家ですが、実はファンタジーやヒューマンドラマの名手でもあります。著書は数多く映画化されているので、皆さんも一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
数あるキングの小説の中で、私が最も好きなのは『IT/イット』です。読んでいて心臓の鼓動が高鳴り、不安と恐怖が頭の中に広がり、「次に何が起こるのだろう」とページをめくる手が止まらなくなるのを思い出します。映画化は1990年の最初のバージョンと、2017年・2019年のリメイク版の2作品があります。すべて映画も観ましたが、『IT/イット』に関しては絶対に映画よりも小説の方が面白いと断言できます!映画しか見ていない方は、ぜひ小説の『IT/イット』をおすすめします。
さて、今回の最新作『サンキュー、チャック』は、ホラーというよりはファンタジー・ヒューマンドラマの色合いが強い作品です。原作である『チャックの数奇な人生』は2020年に刊行されていますが、最近和訳されたため、映画を観た後すぐに購入して読んでみました。
『IT/イット』とは対照的に、新作『サンキュー、チャック』に関しては、「映画が小説の上をいっている」と感じられました。原作を凌ぐほど、映画の完成度は高いと思います。これまで様々な小説の映画化を見てきましたが、普通はストーリーに少し変更が加えられるものです。しかし本作は、原作にほぼ忠実に映画化されていました。
主人公チャックを演じるのは、『アベンジャーズ』でロキ役を務めたトム・ヒドルストン。そしてなんと、チャックの祖父役には『スター・ウォーズ』のルークを演じていたマーク・ハミルなのです。祖母役には伝説の青春スター、ミア・サラが、キュートで素敵なおばあちゃんを演じています。
「ありがとう!チャック。39年間、お疲れ様!」
この映画は、いっさい事前の情報なしに観ることをお勧めします。事前の情報は、ここに書いたものだけにしてください。騙されたと思って、ぜひ映画館に足を運んでみてください。私は貴重なGWの間に、なんと2回も観てきました。
鑑賞してどう感じ、どう思い、今後どうしていこうという気持ちになったか……今回はあえて記さないでおきます。
ちょっと古い曲ですが、ゲスの極み乙女の『私以外私じゃないの』の歌詞を思い出しました。
私はもう20年くらい前から、ふとした瞬間にこの「私以外私じゃない」という感覚に脳を占領されてしまうことがありました。「私は、私でしかないんだ」という、一種の孤立感のような、報われない気分になる瞬間があったのです。
しかし今回、この映画を観たおかげで、その感覚にけりがつくような感じがしました。
2026年5月 金子
Song of Myself(私自身の詩)より
"I am large, I contain multitudes."
「私の中には無数のものたちが存在する。」
Walt Whitman