Acute Otitis Media
風邪や急性鼻炎を契機に耳管経由で中耳にウイルス感染・細菌感染が起こり、短時間で中耳粘膜の炎症を起こします。鼓膜は数時間で発赤、腫脹します。

外耳道
鼓膜
中耳(炎症・膿)
耳管(鼻・のどへ)
風邪や鼻炎により、鼻やのどの細菌・ウイルスが耳管を通って中耳に侵入します。
中耳粘膜が炎症を起こし、膿が溜まります。鼓膜が発赤・腫脹します。
耳痛、難聴、発熱などの症状が現れます。早期治療が重要です。
中耳に膿が貯留することで、強い耳の痛みが生じます。特に小児では激しく泣くことがあります。
鼓膜の腫脹や中耳の炎症により、音が聞こえにくくなります。耳が詰まった感じがします。
細菌感染により、38度以上の高熱を伴うことがあります。全身の倦怠感も現れます。
中耳に膿が溜まり、鼓膜が破れて耳だれが出ることもあります。
最も多い原因です。風邪や急性鼻炎により、鼻やのどの細菌・ウイルスが耳管を通って中耳に侵入します。 特に小児は耳管が短く水平に近いため、感染しやすい傾向があります。
飛行機の離着陸時や高地への移動など、急激な気圧変化により耳管の機能が低下し、中耳に炎症が起こることがあります。 風邪を引いている時は特に注意が必要です。
慢性的な鼻炎や副鼻腔炎があると、耳管の機能が低下し、中耳炎を起こしやすくなります。
急性鼻炎、副鼻腔炎、咽頭炎の治療を同時に行います。 原因となっている上気道の感染をコントロールすることが重要です。
急性中耳炎はウイルス性と細菌性がありますが、細菌性の場合は以下の起炎菌が主な原因です:
肺炎球菌
インフルエンザ菌
モラクセラ・カタラーリス
近年、以下のような耐性菌の増加が問題となっており、抗生剤の選択には注意が必要です:
以下のような場合には、鼓膜切開を行い膿を排泄します:
高熱が続く場合
38度以上の発熱が持続している
激しい耳痛がある場合
強い痛みで日常生活に支障がある
鼓膜の発赤・腫脹が高度な場合
鼓膜が強く腫れて膿が溜まっている
鼓膜切開により膿を排出することで、痛みが軽減し、治癒が早まります。 切開した鼓膜は通常数日で自然に閉鎖します。